2011年03月31日
引越しが単身パックでの新居
"私は後妻なので、実の娘が一人とすでに家庭を持った義理の息子と娘がいる。
数年前義理の息子が東京から戻る事なり、少しの間住まわせて欲しいと頭を下げる息子に
3ヶ月だけという条件で一緒に暮らしだした。
だが息子夫婦は期限を過ぎても部屋を探す様子はなく揉め事も増えてきた頃、
主人の肺に癌が見つかりあっという間に逝ってしまった。残された遺書もない。
財産と呼べるのはこの家だけだが、相続する権利は義理の娘・息子にも当然ある。
家の中の空気が変わっていくのを肌で感じながらも、仕事で感情を紛らわし数ヶ月経った時、
何もわかっていないはずの娘が、「ママと二人で暮らしたい」
迷う事なくすぐ、部屋を契約した。
何も持っていく物がなく、引越しは単身の安いパックを利用できた。
唯一の家具は、娘が小学生になる時主人が買ってくれた勉強机。
狭い部屋に不釣合いなほど立派だ。
学校から帰った娘は今日もその机で何かを書いている。後姿が主人にそっくりだ。"
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